20 June, 2024

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たった2年しか広告触れてないのに興味を持ったから、なんか広告は好きだったんだろうな。あ、今も好きだよ。

ひかる:あ、そういえば、脳よだれ展ってあったじゃないですか?なんかお世辞みたいになるんですけど、脳よだれ展で一番裕平さんの作品が良かったと思ってて。

裕平さん:えー本当に?

ひかる:これお世辞じゃない感じ出すのムズいな、、、

裕平さん:笑

ひかる:裕平さんがなんか展示してるのは元々聞いてたんですけど、当時TH入社したばかりでそこまで裕平さんと接点はなかったので、裕平さんの作品を見に行く意気込みでは行ってなくて。んでたまたま一番目を引いたのが裕平さんのハサ・マリオで笑

裕平さん:ハサ・マリオね笑

Niki:【某田園都市線駅】のホームであの人見ましたよ笑

裕平さん:ハサ・マリオって【某田園都市線駅】いるの?笑

ハサ・マリオ Source:

Niki:ひかる「あれが一番良かった」ってずっと言ってたよね笑

ひかる:うん。まじでそのフォロー助かる笑

裕平さん:そうなんだ嬉しいな。でもあれ厳密には博報堂プロダクツの本村さんって人との作品だからね。

ひかる:なんかあの展示自体、共作することが条件というかテーマみたいな感じでしたよね?

裕平さん:そうそう。プロダクツっていろんな表現をしてて最前線って感じで、少し前までは学生が憧れるような場所だったらしいよ。俺も詳しくは知らないんだけど、写真学科のトップとか、グラフィック学科のトップの子が目指すような場所だったんだって。

株式会社 博報堂プロダクツ株式会社 博報堂プロダクツ

ひかる:へー

裕平さん:それが最近は、フリーランスの人が仕事したり、海外のクリエイターが参入してきたりしてるじゃん。そういう感じで日本のデザインも競争力が弱まってきているな〜みたいな。ちょっと写真も元気ないよね〜みたいな背景があって、いっちょ表現する場を作ろうぜって感じで始まったのが脳よだれ展なんだよね。

ひかる&Niki:へーーーーーーーーー

裕平さん:あれ実は、一年目は「VOICE展」って名前でただ写真家とADが好きなことやるみたいな企画だったのね。それをやってみて「これは別にフリーの人たちの展示と変わらなくねぇか?」「メッセージを作るとか、何かお題に答えるようなことを広告屋としてやらなきゃダメなんじゃないかって」ってなったわけ。

ひかる:おっと…

裕平さん:それで色々考えた結果「脳よだれ」、広告の表現で言うところの「シズル」をロジックで作る取り組みをしようって。例えば、数万人フォロワーがいるけど、投稿全体のトーンがいいだけのインスタグラマーではなく、フォロワーが少なくてもどんなお題にも正解を導ける&言語化できるようなクリエーションで返せるような人が、本来エージェンシーが目指すようなところ、、、目指すというか強みだよねって。

シズル感(シズルかん)は、食材や料理を扱った主に広告写真などの表現における、食欲や購買意欲を刺戟するような瑞々しい感覚のこと。シズル感を生じさせる効果をシズル効果、シズル感のある映像をシズルカット、シズル感のある言葉をシズルワードやシズル語と呼ぶ。デザイン・印刷・広告業界においては、食品・料理以外についても臨場感や実物感の意味で用いられることがある。 Source:

ひかる:そうですね。今回お題はなんだったんですか?

裕平さん:えっとね、俺らの年は「新しいホルモンが23個見つかりました。そのホルモンで表現してください」って感じのやつだった。

ひかる:なんじゃそりゃ、、、

「データ」や「効果 / 効率」に席巻された世の中で、 ビジュアルは、どこまで人間の本能を揺さぶれるだろう。

「脳よだれ展」は2016年に始まり、今回で3回目になります。 見るだけでカラダを反応させる。言葉にしなくてもココロに直接作用する。 そんな、本能を直撃するビジュアルを世に問い続けてきました。

今年のテーマは、 脳内ホルモン。 博報堂プロダクツのフォトグラファーと 博報堂のアートディレクターの22組が、がっぷりダッグを組んで、 脳よだれを溢れさせる、未知なる脳内ホルモンをビジュアルにしています。 Source:

裕平さん:そのお題に対して、絶対広告では扱えない性癖の話とか、「みんなが絶対インスタではやらないようなことをベースにした企画にしよう」みたいなところから逆算して考えていったのがハサ・マリオなんだよね。

ひかる:結構表現Maxだと思ってたんですけど、ということは上層部の意見も汲み取って作ってたんですね。

裕平さん:そうだよ〜

ひかる:んでなぜ挟まり…?

裕平さん:昔俺さ、小学生の頃に公園の手すりにふざけて顔はめてたら抜けなくなったことがあってさ。

Niki:ぬはははは笑笑

裕平さん:実際は15分くらいだったと思うんだけど、体感3時間くらい抜けなかったのよ。

小学生の15分は3時間カウントでOKです。

ジャネの法則(ジャネのほうそく)は、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書『記憶の進化と時間観念』において紹介された法則。主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。ジャネーの法則とも表記する。 Quote:

裕平さん:顎骨がこう引っかかって。その時の記憶を元に作ってる。

ひかる&Niki:へーーーーーー

裕平さん:でもあれを気持ち良いと思う人。言葉アレだけど、いろんなところに挟まってオーガズムを感じれる人がいたら面白いなと思って、、、

Niki:ひかるもそんなこと言ってたよね。これはエロだけどホラーだと思うみたいな。

ひかる:そうそう。イっちゃう感じのやつを公園で、しかも小学生とかがみてる前でやってる設定の感じ、ふあふあタッチのダークファンタジーみたいな印象を受けました。

裕平さん:あ、そうそう。あれはSMで言うところの放置プレイとかそういうのも意識してたの。小学生に見られてるのも含めて気持ちよくなっている。なんかそういう社会の闇みたいなのも含めたつもり。

ひかる:全然闇を感じさせない表現でその闇感じさせるのすごいな〜って思って。作者見たら「イトウユウヘイ?????今一緒に仕事してる人だああああああ」ってなって

脳よだれ

裕平さん:すごいカラッとした表現でそういうのをねやりたかったのよ。

ひかる:グロい感じをですね。

裕平さん:そうそうそう。

ひかる:僕がTBWAに入る直前、新卒で代理店入った優秀な同じ年くらいの人達から過激な広告論みたいなのをめっちゃ聞かされてたので、広告業界で表現の機会みたいなのはあんまり期待してなかったんですよ。忙しい業界だし仕事の外でアウトプットする機会も考えてなくて…だから裕平さんの作品を見てその部分でも感動したんですよ。

Niki:よくそういうのやってるんですか?

裕平さん:俺はやってない方だと思うよ。でもやってバランス取らないとなって思ってる。

ひかる:そうなんですか?

裕平さん:うん。お父さんが元々プロダクトデザイナーだったのね。まだMacの2代目とかの時代だったんだけど、俺は小学生の時よくお父さんと一緒に図面を書いて遊んでたの。土日とかに触らせてもらうみたいな感じでね。

ひかる:すげぇ

プロダクトデザイナーごっこ

裕平さん:なんかその頃は、幼少期に見てても父親がクリエーションを楽しんでるなって思ってたのね。でも中高ぐらいからコンサルに行って、それはそれで楽しそうだったんだけど、そんな父から「作ること」が取られてしまったような姿を見てて。

Niki:あぁ

裕平さん:それこそ俺も、マネジメントする側になってきて作る現場が減ってきているんだよ。だからそのうち同じような気持ちになるだろうなと思ってて。もう一回表現に戻りたいっても常々思ってるんだよね。やっぱあの頃の父親の姿は、俺には悲しそうに見えたな。

ひかる:そうですか。

裕平さん:もちろん父親も何かしらの納得があって仕事を変えたのかもしれないけどね。でもただビジネスやってると自分もそうなってしまうという危険性をちょっと感じながら仕事してるから、たとえそれで出世が遅れようと、たまには発散とかをしてバランス取らなきゃなって思ってるかな。

Niki:なるほど…

ひかる:その、発散てどんな~…どんな感じなんですか?

ザコい質問

裕平さん:と言うと?

ですよね。

ひかる:作る現場って話、むしろマネジメントレイヤーになるとその打席数増えるような印象があるんですよね。実際裕平さんアホみたいに忙しいじゃないですか。【某プロジェクト】のミーティングセットする時、申し訳なくなるぐらいカレンダーテトリスだし…

裕平さん:ははは笑

ひかる:フィードバックするような立場ってクリエイティブの上流概念考える機会が増えるってことだから、そう意味でむしろ打席数は増えるように見えるんですけど。でも別な発散の機会が欲しいってことは仕事…というかデザインじゃない思考をしたいってことなのかなって思ったりして…

裕平さん:あ〜なるほどね。

ひかる:僕もよくわかってないですけど、問いに答えるのじゃなくて、問いを立てることしたいってことなのかなって…なんか、広告と違ったアートみたいなことをしたいってことなんですか?

裕平さん:そうだね。今度やる展示ではそういうのにチャレンジしたいなとも思ってるかもな〜。でも、そもそも俺は広告が好きでこの業界入ってきてるから、そういう憧れはないかな。

ひかる:あらっ。

裕平さん:あと、難しいのは、アーティストって自由に見えるけど、実際には職業としてめちゃめちゃ洗練されてるじゃん。マーケットもすごいし。他にも色々あるけど、簡単に足を踏み入れてしまうのは、本気でアーティストになりたい人に失礼だとも思ってしまう。

ひかる:そうですよね。

裕平さん:自分はあくまでもデザイン的思考で、お題に対して打ち返すほうが得意だと思ってる。でも学生の時にそう決めつけちゃってる自分もいるのかなぁ。

ひかる:裕平さんは、アーティストになりたいと思ったことあるんですか?

裕平さん:あ、それはあるある。広告目指し始めたのは大学3年生の時で、その前はアーティストなりたかったよ。メディアアートを意識してたかな。立体とかもやってたよ。

ひかる:マジスカ!どんなの作ってたんですか?

裕平さん:うーんとね、動物の鼓動の回数って大体みんな一緒って言われてるの知ってる?

ひかる:速さが違うだけで 一生の合計心拍数はネズミもゾウも人間も変わらないみたいな感じのやつですよね?

The rate of living theory postulates that the faster an organism's metabolism, the shorter its lifespan. First proposed by Max Rubner in 1908, the theory was based on his observation that smaller animals had faster metabolisms and shorter lifespans compared to larger animals with slower metabolisms. Quote:

調べたところ、科学的に正確な法則というより部分的に当てはまる経験則らしいです。

裕平さん:そう、それを三角錐で表現したのね。底面を体のサイズ、高さを時間かな?いろんな動物の三角錐を作って、「鼓動のスピードが異なっても三角錐が埋まるのは同時」みたいな視覚表現を、それぞれの動物の鼓動を流した暗い部屋でプロジェクションマッピングを使ってやったわけ。

ひかる:なるほど、なんか成り立ちそうな気がしますね。

裕平さん:これを大学2年生の時に作って結構褒められて。小さな美術雑誌とかにも紹介してもらってさ。その時は少しだけメディアアーティストになりたいなって思ってたんだけど、、、なんかその後のたった2年しか広告触れてないのに興味を持ったから、なんか広告は好きだったんだろうな。あ、今も好きだよ。

ひかる:そうなんですね。なんか裕平さんがそう思うのわかる気がします。なんか裕平さん仕事を見てて、広告屋としてやるべきジョブの中に何か情緒的なものを感じてました。まだデザインもアートもわかってないですが、アーティストじゃない立場で、アート的な価値を生み出したいなと思って僕もこれから勉強しに行きますし…

裕平さん:めっちゃ羨ましいよ〜、そうやって自分にとって新しい勉強ができるの。あと、ほんと応援してるよ。

ひかる:嬉しいです。なんか、僕もっと勉強して力つけたら、、、一緒にそういうプロジェクトいつかやりましょう。

裕平さん:そうだね〜今は俺もキャパがね…笑

ひかる:いや、僕も今やってもまじで無力なんで笑 3年後とか5年後とか、卒業して自信つけてから。あと、今言語化できていない「やりたいこと」の正体がわかったら連絡します。

裕平さん:THの新しいCCOとして戻ってきて、俺がひかるの部下になってるかもな笑

ひかる:や、それがあるとしたらNikiですね。

Niki:ちょやめてよwww

アートかビーフンか白厨, Tokyo

僕の好きな裕平さんのワーク。こういうことをいつか一緒にやりましょうと言った時、二つ返事でOKもらえるように精進中です。

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